rf-hexanon.cocolog-nifty.com > シトロエン 2cv special

100 Dscf0161pc

100 Dscf0161pc

 2cvは前々から乗ってみたかった車です。
一般的にいわれるほど壊れる車ではないし、実際に乗ってみると壊れても直すのが非常にやさしい車であることに気がつきます。
フランスの農民車として開発された車であり、ユーザー自身がわずかな工具である程度の整備ができるようにつくられているのではないかと思われるところがいくつもある。
 使用されているビス類はインチではなくミリですが、日本ではまず使用されないサイズも使用されている。
 ボンネットやトランク、リアのドアもヒンジに掛けてあるだけ、フェンダーもビスをはずすだけで簡単にとれてしまうところは、全くいまどきのバイクより簡単だ。
他にシトロエンBXやGSのページのありますので興味のある方はトップページからどうぞ。


101 2cv charleston Img203apsp_2

101 2cv charleston Img203apsp_2

 これは最初に乗った2cv。ドーリーのように見えますが、ベースはチャールストンで前オーナーが昔マルヴァーンで全塗装した車のようでした。
 エンジンルーム内やドアの内張り部分まで、普通ここまでやるか?というところまで丁寧に塗装されていて感心した。
 走行は、メーターで87000キロだったが、2cvは10万キロでメーターが元に戻ってしまうので実際のところはよくわからない。
 ボロい車でしたが、エンジンだけは調子が良くて通勤にも問題ありませんでした。
神奈川まで取りに行き、シフトパターンを教えてもらって慣れるのに10分ほどかかった。
 それから自走で帰り、自分で名義変更しました。


102 2cv charleston Cdscn0015

102 2cv charleston Cdscn0015

 チャールストンの購入時からついていたミツバの燃料ポンプ。燃圧は普通0.3kg/c㎡程度が多いですが、これは0.2kg/c㎡となっています。2cvのようなローパフォーマンスな車にはこれでも充分らしく、非常に調子のいいエンジンでした。装着してから10年ほど経過していたようですが全く問題なし。
 この車はセミトランジスタ点火で、高速以外ではパワーに不足を感じたことはありませんでした。


103 2cv charleston Dscn0047

103 2cv charleston Dscn0047

 エンジンルーム内。この車はエンジン関係はキャブも開けることもなくオイルとフィルターを交換したのと、タイヤを交換しただけでした。「壊れるのを期待していた」だけにシンプルな車は本来壊れないという真実がわかったという感じ。


200 2cv special Img208ab

200 2cv special Img208ab

最初のチャールストンは2年ほどで売って、現在のスペシャルを買った。
 メーターは走行3万6千キロで、いつも中古の多走行車ばかり10台も乗り継いできた者としては、これでもかなり奮発した結果だ。
 理由は2気筒エンジンの調子を判断するのに経験がなく、2cvの故障を判断する上でぜひ一度コンディションのいいものに乗ってみたいものだと思ったから。
FBMのステッカーは前オーナーのもの。


201 2cv special Dscn0012

201 2cv special Dscn0012

陸送業者から車を受け取って、自走で陸運事務所まで行って名義変更する予定で仮ナンバーも用意して走り出したが、すぐにこれは前のチャールストンに比べてかなりパワーがないことに気がついた。前のチャールストンはエンジンだけは絶好調で、ポンとクラッチをつなぐと前輪が鳴くぐらいトルクがあったのに比べて、エンジンの振動も少なく調子は良さそうなのにまったく力がない。クーラーのスイッチを入れるとアイドリングが止まりそうになった。


202 Dscf0150ac

202 Dscf0150ac

何とか陸運事務所までもたそうとしたが、そのうちアイドリングもあやしくなってきて、国立に入ったところでついにエンストしてしまった。邪魔にならないように路肩に寄せてどうするか考える。
こんなにあっさりエンストするとは予想もしていなかったが、逆にうれしくもある。
そうだ、わたしは「こんな車」に乗りたかったのだ、、、。
20分ほどしてセルを回してみるとかかったので、なんとか陸運事務所にたどりついて名義変更をすませた。


203 2cv special Dscn0039

203 2cv special Dscn0039

エアクリーナーを外してみた図。ソレックス26/35キャブの1st側が明らかにかぶっている。


204  2cv special Dscn0045b

204  2cv special Dscn0045b

まず、フロートレベルを疑って、キャブの上半分をはずしてフロートレベルを計測してみる。しかしこれは規定値18mm+-1mmの範囲内だった。


205 Dscn0058

205 Dscn0058

分解のついでに各種ジェット類やダイヤフラムもはずして掃除。1st側はカーボンがこびりついている状態だったので何度も掃除。
 この2cvはクーラーのコンプレッサーが載っているために、キャブ廻りが狭く、この車では珍しくボルトが回しづらいところがあるが、それ以外は実に整備が容易だ。


206  2cv special Ndscn0021

206  2cv special Ndscn0021

キャブを取り外した図。1st側(車両前方)と2nd側(車両後方)の口径の違いがよくわかります。


207 Dscn0054c

207 Dscn0054c

組んでみてから始動テストをしてみるとなぜかチョークをいっぱいまで引くとエンストするようになってしまった。再度組みなおしても同じなので、作業を中断しキャブ整備の解説書を再度読んでみることにした。バイク用の解説書にダイヤフラム付きのキャブの解説があったことを思い出して読んでみる。結果的にチョークユニットのダイヤフラムの中心のボルトの締めすぎで負圧に付いていかないことに気がついてボルトを緩めていくと直った。素人整備、、、。


208 Ndscn0029

208 Ndscn0029

気を取り直して、今度は点火系を疑ってみる。ファンをはずすのは初めてだったが拍子抜けするほど簡単にボルトは抜けた、、、でボルトのない状態でファンを何回か回すとゴソッとファンがはずれました。
あとはポイントのふたを開けてシックネスゲージで調整。
フルトランジスタやセミトランジスタのキットもあるので換えればパワーが上がるだろうと予想できるが、ポイント点火はそれはそれでシンプルで面白いのでそのまま残すことにした。


209 Ndscn0031b

209 Ndscn0031b

点火調整をする前に、マニュアル通り、上死点を出すために穴に棒を差し込みます。上死点で穴にゴソッとはまるまでクランクをゆっくり回し、上死点に印をつけます。


210 Ndscn0039

210 Ndscn0039

上死点を確認してから、さらに進角をさせてみる。全円分度器を取り付けてクランクを回して15度程度進角させたところでポイントのクリアランスの調整。しかしポイント点火の車は結局のところクリアランスの善し悪しでパワーが決まるようなものだと思うので、進角に分度器まで使う意味があるのかどうか疑問ではある。


211 Ndscn0045

211 Ndscn0045

キャブの調整中に何度も始動テストをやっているうちにエンジンがかからなくなってしまった。これはプラグと判断して、プラグを外してみる。予想通り真っ黒状態。整備の常識としてプラグを外す前に、通常プラグ周りの砂埃をエアで飛ばしておく必要があるが、2cvの場合砂埃のたまりにくい形状になっているのか、特に埃の堆積は見られなかった。


212 Img206b

212 Img206b

ポイントの調整をしてから、改めて走行テスト。以前とは比較にならないぐらいパワーが出るようになったが、今度は1時間ぐらいするとエンスト。今度はヒートが原因と判断して熱対策を考える。油温計をつけてどのくらいの温度になっているか確認したかったが市販のオイルブロックでは流用が難しそうなため、とりあえずバイクのマフラー用の断熱テープを排気管に巻きつけてみる。効果はあるようで、渋滞にはまってもエンストしなくなった。
 以前乗っていたチャールストンはセミトランジスタがついていたが、ポイント点火ではかなりうまく調整しないと同じようなパワーは出ないように感じた。


213 Dscf0127b

213 Dscf0127b

500キロほど走ったところでキャブの様子を見る。以前のようなカーボンの堆積は見られない。結局のところ不調の原因はポイントギャップの不良か、進角の不良だったようだ。断熱テープを巻いて以降は全くエンストも起きなくなった。
 内燃機は基本的に、適切な圧縮と適切な火花、適切なガソリンがあれば必ずエンジンはかかる、というのを改めて実感した。
 こんな簡単な整備で調子が良くなるというのがうれしくなる。


214 Dscf0137

214 Dscf0137

エンストの心配がなくなると次に気になるのはクーラー。消費電力も気になるので電圧計を後付けでつけた。2cvにクーラーというのはやはりかなり負担が大きくてつけたままでは全く加速できないことがわかった。以前乗っていたチャールストンはセミトランジスタ仕様だったし、フルトランジスタのキットを使用すれば多少違うものと思われるが、ノーマルのポイント仕様も好きなのでこのままでいくことにした。


220 2cv special Dscf0155c

220 2cv special Dscf0155c

幌を交換した。スペシャル用の幌は色物を買うのがむずかしいのでやむなくチャールストン用を流用した。つけてみると予想よりカジュアルな感じになってしまったが、黒よりはいいと思う。


225 fp0050b 2cv過充電となる。

225 fp0050b 2cv過充電となる。

 電圧計を取り付けた当初は、過充電にあまり注意を払わなかったが、電圧が15V近くなってきて、はじめて過充電であることに気がついた。
 はじめは14V~15V近くを行ったり来たりしていたが、過充電の進行は早くて2000~3000キロほど走行するうちに、15V近くから下がらなくなった。
 チャールストンはメーターに電圧計が組み込んであってそれだけ豪華仕様であるとも言えるが、残念ながら数値があまり正確に読み取れないため、こうした数値は大雑把にしかわからない。
 実際にこうした電圧の変化は大変重要で、これはいよいよジェネレーターが駄目になったものと判断して、注文したが納品前にバッテリーが破綻してしまった。
夜帰宅途中で突然エンストしてしまった。
 やむなく手で押して近くのコンビニに入れて様子を見る。車重が軽いので平地ならバイク並みに押し歩きが出来るのが面白い。
 しばらく間を置いてからエンジンをかけるとエンジンはかかるが、正常な電圧があるのにすぐにまたエンストしてしまう。電圧計のおかげで、過充電でバッテリーが破綻したものと察しがついたので、すぐに電車に乗り換えて帰宅し、予備のバッテリーを持ち出してBXで戻り、載せかえるとやはり正常にエンジンがかかるようになった。電圧は15vのままだが、これまでの経験で交換したバッテリーがすぐに損傷することはないと判断して、そのまま家まで乗って帰った。


226 fp0052b 2cvのジェネレーターの交換

226 fp0052b 2cvのジェネレーターの交換

 エンストの数日後にジェネレーターが届いた。交換したバッテリーを損傷しないようにすぐにジェネレーターを交換した。
 交換後にエンジンをかけると電圧は13.5~14Vと正常に戻った。
 電圧は正常に戻っても家族の信頼が戻らないのが問題で、「夕食時間には戻る」と電話した直後にエンストしたので「壊れないと言っていたのにやっぱり壊れる」だの、「家族で旅行に行くときはレンタカーを借りてくれ」だの、「もっとまともな車はないの?」(これ以上まともな車はないと思う)だのとたった一度のことで家族からすっかりダメ車のレッテルをはられてしまった。


231 2cvのハンドル交換 モトリタウッド Dscf0257b

231 2cvのハンドル交換 モトリタウッド Dscf0257b

 モトリタのハンドルに替えてみたの図。モトリタウッドのステアリングは手に吸い付くような感じですばらしい。
 リプレイスのハンドルは何社もあるが、2cvにつけても違和感のないのはモトリタだけだと思う。
 モトリタの4本スポークはノーマルとほぼ同じ直径で、3本スポークはわずかに小径となる。。内装パネルはまだ交換前の状態。


232 2cvの内装の変更 Dscf0776b

232 2cvの内装の変更 Dscf0776b

 モトリタも捨てがたいが、結局半年ほどで外してしまいAZAMのハンドルが入手できたので流用した。AZAMのハンドルはノーマルの直径より少し大きめ。
20年も前のモデルのハンドルがそのまま流用できるというのにも驚く。
グレーのシフトノブはモンテカルロの製品。
ドアの内張りも劣化していたのでシンコールのビニールレザーを買って自分で張り替えた。
オーディオのスピーカーハウジングもドアの内側に移設した。(大変だった、、、)


300 2cvのオーディオ① Dscn0006

300 2cvのオーディオ① Dscn0006

 これは移設する前の純正のオーディオ。この車の場合、助手席側にはクーラーの室内機があるために、オーディオのヘッドユニットはここにある。スピーカーハウジングは内装の内張りにねじでとめてあるだけだ。


301 2cvのオーディオ② Scf0535b_2

301 2cvのオーディオ② Scf0535b_2

 内装を張り替えるついでにスピーカーハウジングをドア内張りに移設しようと思い立った。
(やりはじめると大変な作業であとで後悔した、、。)
 内張りはクリップでドアに留まっているだけですぐに外れる。
 ホチキスの針を外しながら下地のボード自体が薄いMDFボードでそれ自体にはあまり剛性がないことに気がついた。


303 2cvのオーディオ③ 内装の張替え。Dscf0544b

303 2cvのオーディオ③ 内装の張替え。Dscf0544b

 内装の張替え。シンコールのビニールレザーに張替えた。下地のボードにホチキスで止めていく必要があるが、市販の大型のホチキスの針では、一番足の短いものを使用しても薄いMDFボードの下地を突き抜けてしまう。
 ホチキスの針が突き抜けないように、ワイヤーカッターで足を短く切ってから使用する。


304 2cvのオーディオ④ 724fp0024b

304 2cvのオーディオ④ 724fp0024b

 どうせ替えるなら、少しいいスピーカーにしようと新しいものを買った。
直径10cmのものなら純正のスピーカーハウジングに収まるが、それでも厚みがあってボードに穴を開ける必要がでてきた。
 また、純正のスピーカーより重いため、薄いMDFボードにビス止めして持つのかはなはだ疑問だ。
 とりあえず穴をあけて付けてみようと思って穴をあけ、仮止めしてみたら、穴の位置が良くないことに気がついた。
 ドアの内側には、ドアの補強のリブがあるのと、ドアの厚み自体がまったく薄いために、スピーカーをつける位置は補強のリブとの干渉を避ける必要がある。
 下地のボード自体を作り直すことも検討したが、結局下地のボードより一回り小さいボードを補強のために貼り付け、穴をふさぐとともに、新しい穴を開けなおした。


305 2cvのオーディオ⑤ 819fp0045b

305 2cvのオーディオ⑤ 819fp0045b

 試行錯誤の上にようやくスピーカーを取り付けた。スピーカーはcarrozzeria(パイオニア)のTS-J10A。直径10cmで2wayスピーカー・・・小型で薄いもの・・・で選択した結果だが、スピーカー1個の重量が0.66kgあるし(純正スピーカーは約0.4kg)、そのままMDFボードに取り付けると、このような小型のものでもドアパネルに干渉してしまいそうだ。
 スピーカーの重量をささえるためとドアパネルへの干渉を避けるために、MDFボードに直付けするのを避けてバッフルをワンオフで作ってボードに貼り付け、バッフルにビス止めした。ドアの内側には共振を避けるためになるべく防振材を貼り付けた。


306 2cvのオーディオ⑥ 819fp0048b

306 2cvのオーディオ⑥ 819fp0048b

 ようやく完了。スピーカーハウジングは純正のまま。
内装の張替えを含めて、試行錯誤の連続だったが、予想したよりもいい音が出たのでほっとした。(というより、純正のスピーカーが当時のものとして見ても安物なので当然の結果とも言える)
 とはいえ、2cvは走り出すと実に騒々しい車なので、純正品と同様に走っているとほとんど聞こえないのはやむおえないところだ。
 これ以上いじっても意味のないことを悟って2cvのオーディオ工作はこれでやめにした。


307 2cvの内装の変更 819fp0042b

307 2cvの内装の変更 819fp0042b

 フロント同様にリアの内装パネルもビニールレザーで張り替えた。
スペシャルの場合、リアドアの内側の取っ手はこのビニールのひもがあるだけで、ビスで固定するようになっている。
 内装を張り替えて、取り付けようとしていたら、ビスを固定するナットがはずれてどこかに行ってしまった。ナットはドアパネルにはめ込まれているが脱落しやすい。
 DAC Houseさんに聞いたら、ナイロンナットというものだとわかって部品をとることができた。


308 2cvの内装の変更 Dscf0794b

308 2cvの内装の変更 Dscf0794b

 リアの内装パネルの取り付け完了の図。
きわめて簡素だが、私としては車は簡素なのがよい。


330  125SR15タイヤの交換とバランス取り Dscf0793b

330  125SR15タイヤの交換とバランス取り Dscf0793b

 2cvのタイヤ交換をした。
125SR15のミシュランはもともとドライバースタンドに頼んでいたのだが、1年半たっても入荷しなかった(もちろんドライバースタンドが悪いわけではない)ので、あきらめてモンテカルロに問い合わせたところ、たまたま在庫があるというので売ってもらった。
 するとしばらくしてドライバースタンドにも入荷したという連絡が、、、。
さすがに店の人も「遅すぎるよねェ」とキャンセルに応じてくれた。
 あとでつけようと、半年ほど押入れに保管していたが、履いているタイヤのひび割れが目立つので、交換することにした。
以前もシトロエンGSでタイヤ交換した際に、バランス取りが出来なかったので、今回はバランス取りができるところを探した。(GSや2cvのような3穴のホイールのバランス取りができる機械を置いているところはあまりない)
 車屋さんに聞いたら、東八道路沿いの「プロローグ三鷹」を紹介していただいた。
 タイヤを2cvに積んで行ってみた。
 お店で「重り」をつけるところを裏にするか、表裏両方にするか聞かれたが、両方につけたほうがもちろん精度はいいので、両方にしてもらった。
 もとのホイールはバランス取りはされていなかったし、むかしは2cvはバランス取りしないのが一般的だったとのこと。
 しかし、終わってみると新品タイヤ+バランス取りの効果は思いのほか体感できるもので、路面からの振動はたしかに減少したし、走行音すら減ったように感じるのは気のせいか?
それでもやはりオーディオは聞こえない。