コニカARヘキサノン
コニカ オートレフレックスT3の100周年モデル。レンジファインダーばかり使っているので、買わないでおこうと思っていましたが、ネットオークションに出ているのをみたらやっぱり入札してしまった。安かった、、、。一時はプレミアもついたようですが、フィルム一眼全体が値落ちしている影響でしょう。製造以来、コニカファンの間で取引されてきたもののようでセットになっている50mmf1.4ともども程度は極上でした。使うのは惜しいのでやっぱり防湿庫の飾りです。
オートレフレックスT4。国内仕様ではなく輸出仕様で外付けワインダーもあって機能的にはより充実しています。
グッタペルカの皮はとても感触のいいものですが、経年変化で時間とともに縮んでしまうのは、材質上の宿命。
外付けワインダーがつく数少ないモデルだが、回転音は「カシャーン!」「カシャーン!」とかなり派手な音がする。
同時代のニコンF2などのワインダーと比べると、機械的な信頼性は今一歩なのはやむおえないところか。オーソドックスなT3の方が故障の心配もなくて信頼性は高いです。
コニカFT-1。1983年発売で伝統のシャッター優先AEに露出補正ダイヤルをつけたコニカ唯一のモデル。
コニカの一眼レフの実質的な最終進化形となった。こののち、1989年でコニカは一眼レフから撤退することになる。
以前は持っていたが、レンジファインダー機を中心に使うようになって出番がなくなり他のキヤノンやニコンの一眼同様に譲ってしまった。
ヘキサノンAR 21mm f4 7群11枚構成。 最短撮影距離0.2m FTAの頃に出た超広角レンズ。
ミラーアップしなくても使えるレトロフォーカスタイプのレンズで、このタイプの広角レンズを各社が開発しはじめた頃のもの。
パンフォーカスな被写体深度の深いレンズで、カメラ毎日別冊 カメラ・レンズ白書69年版では、・・・f8に絞ると1.5mの距離にピントを合わせて75cmから無限遠まで入る・・・とある。
FS-1時代の標準レンズで、一眼レフでは広角系の通常のレトロフォーカス型に頼らず、より難しいガウス型を基本に、それにレトロフォーカスを混ぜると言う離れ業を行った、光学業界でも非常に評価の高い銘玉。設計は下倉さんというコニカの女性技術者の方だそうです。
6群7枚構成。
私としては「国産実用中古レンズ100本ガイド」に載っていたのに興味があって、ものは試しで買った最初の1本。
実際に使ってみて、解像度よりも階調表現の豊かさに感激して、コニカファンになった。
写真のフードは純正ではなくニコンのHN-24のフード。
ARヘキサノンの看板的なレンズで、価格もコニカの他の標準レンズの倍以上だった。1969年のFTAの時代から1983年のFT-1のカタログにも掲載されている。
「100本ガイド」はこのレンズについて、「豊潤な質感描写と繊細なピント・・・ポートレートレンズとして最高の描写特性」などと好意的に書いている。
しかし当時の 「カメラ毎日別冊 カメラ・レンズ白書71年版」を見ると、・・・絞り開放での画質は中心部でも十分とは言えない・・・周辺部ではコントラストがかなり落ちる・・・絞ればシャープ・・・などと書かれている。
このカメラ・レンズ白書の評価は全般に辛口で有名だったが、カタログデータ至上主義的で、当然ヘキサノンの評価はくそみそ的で賛成できない。
ヘキサノンの評価は多かれ少なかれこんな調子で、これではヘキサノンの良さはわからない。
カラーではかなり黄色いが階調は非常に繊細。実車は使い古しのオフ車のためかなり汚いです。かっこよく見えるとすればレンズによるものです。オートレフレックスT3 ヘキサノンAR57mmF1.2 ネガカラーフィルム
バリフォーカルヘキサノンAR35mm-100mm f2.8。10群15枚構成。重量1.1kgで300mmまでのヘキサノンレンズの中ではもっとも重いレンズだった。
UCレンズと表記されなかったのは、設計時期とともに、この大きさ、重さによるものではないかと思う。色相も気になるほど黄色くはなく、「古き良き色相」とでもいう感じ。非常に光学性能が高く、すこし絞れば単焦点レンズと替わらない。
焦点距離を換えると焦点移動するので、正確にはズームレンズではありません。全域f2.8で使いやすいです。
光学的には高倍率ズームの草創期の作品のひとつとされるようですが、豊富なガラス材を選べた時代だから可能だったレンズではないかと思います。ARヘキサノンで一番好きなレンズ。
このレンズの純正フードというのは1回しか見たことがありません。写真は純正ではなくコンタックスのシステムフードを組み合わせています。ただこのフードだと35mmではわずかにケラレが出ます。
UCズームヘキサノンAR 80-200mm f4
10群14枚構成。最短撮影距離0.7m。T3の頃のズームレンズで、フォーカスリングとズームリングが別々のツーリング式。
FT-1のカタログではワンリング式のズームヘキサノンAR80-200mmf4に替わっている。
UCというのは、よく知られているウルトラマルチコーティングという意味だけでなく、クローズアップの向上や、ズーム系ではコンパクト化という位置付けもあった。
今日的にみてUCレンズのすばらしさはやはりカラー特性の優秀さで、同時代の57mm f1.2のような黄色さは全く感じられない。
フィルターは望遠レンズでは一般的な差込式。コニカレンズでは一般的な55mmのねじ込み式フィルターを使用するもので、ここらへんは親切設計。
ARマウントのエキザクタのアダプタを使用すると、マウントの位置が純正のエキザクタボディと同じなので、アンジェニューのこの鏡胴でも絞りのダイヤルがきちんと上に来る。
一眼レフのエキザクタマウントのアダプタは、形状によってマウント位置がまちまちで、このように正しい位置にくるのはめずらしい。
当然のことながら、コニカ伝統のシャッター優先AEは働かないので、マニュアル専用となる。
コニカFP用のエキザクタマウントアダプタ。当時の弱小メーカーはみなエキザクタやM42などのマウントアダプタをメーカー純正で制作してレンズバリエーションを補完するのが通例だった。
ARマウントにも、エキザクタ、M42、ニコンFの各アダプタが存在する。個数としてはM42がもっとも多く、次いでエキザクタ、ニコンFが一番少ないとされている。
ARマウント用は以前すべて持っていたが、一度売り払ってしまい、また買い込むことになった。
コニカのFP・FS・FMなどのAR以前のマウントのレンズをARのボディにつけるためのアダプタ。実に巧妙につくりで感心する。
ARマウントはよく知られているように内径などの規格がニコンFマウントに類似していて、ニコンのレンズが付く(もちろんフランジバックはちがうし、ストッパーもかからない)が、このアダプタを見るとコニカの独自の事情があって旧レンズを引き継げるようにARマウントを設計していることがわかる。惜しいのは、このアダプタ自体がほとんど見かけないこと。
コニカFPマウントのヘキサノン35mmf2.8をアダプタを介してARマウントのオートレフレックスT3に付けてみたの図。
もちろん、シャッター優先AEは動かず、マニュアル専用となるが、もとのFPも同じようなものなので、特に不便なわけではない。
コニカFPとヘキサノン35mmf2.8。FPやFSなどは、ボディに信頼できるものが少なくなっていて、このままコニカのレンズ資産が埋もれてしまうのは惜しいことだと思う。
このFPのボディは全く快調。
放射線の計測器を買った。「フクシマ」が怖いからというのではなく、手頃な値段の計測器が出回るようになっているので、レンズの放射線を計測してみたかったから。
放射能レンズとしては、ズミクロン50mmの初期型(いわゆるアンダーミリオン)が有名で酸化トリウムを含むガラス材が使用されていた。だが、放射性物質を使用したガラス材自体は、当時光学用に供給されていたわけで、コニカにも放射能レンズがあっても不思議は無い。
私の手持ちのレンズで一番高い反応を示したのが、前々からそうではないかと思っていたARヘキサノン57mm f1.2で1.4μsv/h(マイクロシーベルト)あった。
次にARヘキサノン21mm f4が0.7μsv/hで、アンジェニューは全く反応が無かった。
放射能レンズと言っても、ずっと身に付けているわけではないし、計測器をレンズに近づけてはじめて計測できるレベルなので特に健康上問題があるわけではない。
トリウムを使用したガラス材は、高い屈折率が得られるが、時間とともに黄色くなっていまう。これはズミクロンも同様。